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藤城まどかです。



昨日、熊本の震災復興支援の旅から
名古屋に戻ってきました。

私自身が忘れてしまうことのないよう、
今日は3日間で目にしたことを
改めてまとめておきたいと思います。



昨日、最後の物資を届けるために
益城町の東無田地区に行きましたが、
車1台が通るのがやっとの狭い路地は
両側で家屋が倒壊して非常に
危険を感じました。




車を停める場所を提供してくれた
民家では、母屋の横にある大きな倉庫が
いつ倒れてもおかしくないくらいに
大きく傾き、危険極まりない状態。

蒸し暑く茹だるような日でしたが、
納屋にブルーシートを敷いて
暑さをしのぐおじいさんの姿に
なんと声をかけたらいいのか
正直わかりませんでした。





公民館は辛うじて立っていますが、
石柱はバタバタと倒れ、石段も崩れて
奥の神社は斜めに傾いています。

大きなベニヤ板を掲示板代わりにして
ボランティア情報や仮設住宅の
建設予定計画などが貼られていました。



公民館で寝泊まりする人は
いないのですが、駐車場には
キャンプ用のテントがいくつか。
そこで生活している住民が
小さな地区ですが70名ほどいるとのことでした。

4月末までは炊き出しがあったけれど
現在はそれがほとんど打ち切られ、
徒歩1時間の避難所まで行かないと
そうした支援は受けられない状態。

全部で120世帯ほどの地区ですが、
車を持っている世帯も少なく、
高齢者が多い集落のため、
交代制で自家用車を持っている人が
代表して物資の到達などに
毎週行くようです。

ここに残りの蚊取りを60セット
置かせてもらってきました。



そして、残り10セットを持って
同地区の幼稚園へ。

幼稚園自体は被害は少ないものの
車中泊しながら通う園児も多く、
ケアが非常に重要な状態でした。

田んぼに囲まれた施設なので
蚊の発生が多いそうで、
とても喜んで受け取ってくださいました。
＊＊＊＊＊


以下、3日間で把握したことを
備忘録を兼ねて書き記します。


■支援物資の受け入れ体制
行政の体制は、現在は基本的に
民間からの物資の受け入れを
一時中止している状態。

受け入れたとしても
対策本部や役場などに一旦集積し、
そこから各指定避難所へ
割り当てが決まって分けられる仕組みで、

指定避難所以外にも地区の公民館や
地域住民で自主的に集まって
避難しているエリアは物資割り当てが
されないことも多々あり。




■避難所の状況
大規模な体育館などの避難所や
大きな新しい公民館などの施設では
テレビの報道で見るような
各世帯で仕切りがされたスペースで
生活している状態。

場所によっては段ボール製の
ベッドがあり、空調も整っているので
”比較的快適に過ごせる”との事。

一方、小さな公民館などには
雑魚寝状態で複数世帯が避難していたり、
広場でのテント生活をしている人も。

また、テナントが抜けて空いている
コンビニなどの店舗跡に
寝具などを運び込んで風雨をしのぐ
高齢者の姿も見られました。

家屋が傾いてとても安心して暮らせない
状況でも、避難する先がないから、と
納屋にブルーシートを張って
生活する姿もありました。



■仮設住宅について
小学校校庭などを中心に、
設置が進められていますが、
数としては本当に少数。

すべての避難している人たちが
生活を復興させるには
まだまだ遠そうだと感じました。



■がれきの撤去などの作業
概ね、散乱したがれきなどは
ボランティア活動などの力で
道路をふさがないように寄せられ、
倒壊した家屋跡に人の背よりも高く
積まれた状態で残っています。

風雨にさらされた状態で
何日もたつため、
虫の発生などが不安な状態でした。





早く復興が進み、
ギリギリの危険と隣り合わせが
当たり前になっている状態が
改善していくことを祈ります。




 



 



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